妻に先立たれる前に

ある知人がなかなか禁煙しようとしない。理由を訊ねると、曰く。「何とかして妻より先に逝きたい。ひとり取り残されたらあわれだ。だから、医者がダメということをどんどんやっている。」世の中こういう”へそまがり”もいる。


カミさんより自分の方が先立つとは何も決まっているワケではない。”へそまがり”の彼に言わせれば運悪く自分よりカミさんの方が先に逝くかもしれない。カミさんに先立たれる前に、そのときに備えて何かを始めようと思うのが”亭主のカガミ”だろう。


1年くらい前だったか、本屋で「妻に先立たれる前に」という本を立ち読みした記憶がある。おぼろげな記憶だが、まず第1ステップ。妻を喜ばすための楽しみを持つこと。①料理 ②掃除・洗濯 ③運動 ④家出気分の一人旅


第2ステップ。妻に先立たれても大丈夫の域に達すれば妻と共に歩む健康長寿の道が拓けて来る。そのためには
①一緒に夢中になれることを持つ ②妻をライバルとして競えるものを持つ ③六十、七十の手習いをはじめる
④ホームパーティーで客を呼ぶ


包丁で果物をむくこともできない小生。”亭主のカガミ”はほど遠いワ。”へそまがり”の方が楽だなぁ〜。
12月8日、やっぱりいい思いでは残せない。 黄金色に輝く黄昏が何かいいことを示唆してるのでは・・・。