映画 「愛の流刑地」

mikawakinta632007-01-19

           

日経新聞の連載小説「愛の流刑地」が去年の1月末で終わり、このたび映画化された。1年以上にわたり毎日読んだ小説がどんな姿で映画になったか興味津々できのう見に行った。


この映画、豪華な一品料理とは云い難く、弁当箱に仕切りがあって「お造り」「炊き合わせ」「和え物」「香物」などが入っている松華堂弁当といったところ。自分の好みに合った料理からつつける大衆向きの料理みたいなものだ。      味はといえばおまけがついている分加点して65点。


その弁当箱の仕切りと言うのは寺島しのぶの「脱ぎっぷり、絡みっぷり」の仕切りが一番大きくそれを目当てに見る者もいれば、「愛」が法律で裁けるかとその切り口の仕切りから見る者もいる。渡辺淳一の文学作品の切り口から見る者もいる。


寺島純子、しのぶの実の母娘が役の上でも母娘を演じたり、津川雅彦高島礼子佐藤浩一など主演クラスが助演しているなど”サービス”の多い弁当だ。


「絡みながらの殺しのシーン」を冒頭に持ってきて、客を惹きつけておくなど娯楽作品らしい演出だ。 別に、娯楽だから原作に忠実であることに拘りはないが、それにしても女性検事の上司との不倫など、この作品を薄っぺらなものにしてしまった。

*感想文のカキコより今日の1枚の写真の選択に一番苦労しました。(文部科学省推薦の写真がほとんどない)