ヒヨドリとメジロ

寒の内のいまどき甘い柿を食べられるなんて鳥たちにとっては三ツ星レストランでの料理ぐらいに思えるのではないだろうか。けさ、我が家の三ツ星レストランで珍しい光景がみられた。


エサがあると他の鳥を寄せ付けないところから「庭のギャング」といわれるヒヨドリ
メジロが三ツ星レストランで食事をしていると、ギャングがやってきた。いつものギャングはもっとグレーが濃いが、こい
つは茶色がかっている。子供かもしれない。



ヒヨドリ「近頃、評判の店てぇ〜のはここか? メジロのおっさん、ちょいとゴメンよ。おめぇさんたちを追っ払うと

サツがうるせぇ〜からのぉ〜。 オレが食べるまで、その上で待ってろよ。」

メジロ「ニイさん、わかった、わかった。ワイの分、少しは残しておいてくだされや。このレストランのオーナーが

食材がだんだん底をついてきたと云ってたからヨ〜」




ヒヨドリメジロのおっさん、ありがとヨ。 ここの料理、うわさどおりウマイ! 残しといたからヨ」

メジロ「ニイさん、あそこにいるのは親分でないの? 親分がブロッコリーのようなマズイもん食べてていいの?」

ヒヨドリ「ウン、親分にめっかるとちょいとヤバイかな。 じゃぁ〜な、オーナーによろしく云っといてや」




ヒヨドリ「せがれの奴、カタギの衆をいじめて三ツ星レストランで無銭飲食をしているようだな。まぁ、目をつむってやろ

う。へたなところで餃子を食べて中毒にかかるより、三ツ星レストランで安心だ。オレみたいにこうして無農薬野菜を食べ

ていれば安心・安全だわ」