「梅」と「梅毒」
きのう、きょうと日差しに温かさが感じられる日となった。豊田へ出たついでに平芝公園の梅林をウォッチ。
ごく一部の早咲きの種類のものがわずかに咲いているだけという状態。訪れた人も、「まだ、ちょっと早かったねぇ〜」
と云いながら、そそくさと引き上げていた。
平芝公園の中を散策しながら、こんなことを”ふと”思った。万葉の昔から春を告げる花としてもてはやされていたこの「梅」、よりもよって、何の因果で性病の名前「梅毒」のネーミングに貢献しているのか?
サンデー毎日のヒマ人ならではの発想だ。
家に帰って早速ネット検索。発症から3ヶ月後くらいに見られる赤いしこりが楊梅(ヤマモモ)の果実に似ているので
楊梅瘡(ようばいそう)と呼ばれた。いつのまにか「楊」の字が取れて次第に梅瘡⇒微毒⇒梅毒と変化した。そうだ。
日本の風流を代表する「梅」がコロンブスのアメリカ大陸発見以来人類の敵とされてきた「梅毒」と”いっしょくた”にされることは不本意なことだろう。気の毒だ。
「春もやや けしきととのう 月と梅」 芭蕉