ニセの了見
最近、「耐震偽装」から始まって「偽装食品」などとニセモノばやりだ。
植物の世界にもニセモノ、まがいものがあることに気づいた。 ニセアカシア、ツルウメモドキ。
もっと屈辱的な命名をされたものに、ヘクソカズラ、ヌスビトハギ、オオイヌノフグリ、
これらなどはイジメとしか思えないような名前が付けられている。
ヌスビトハギ ヘクソカズラ
そうかと、思えば ヒトリシズカ、ムラサキシキブなど耳にも目にも心地よい名前がつけられている。
植物はものを云わない。黙って己の一生を全うする。ウメモドキが、「じゃあナニか、ウメってそんなにエライのか」
などと文句をいうこともない。「ニセ」と名づけられたモノの了見に共感するところがある。