カキツバタ

人の手を加えない「あるがままの自然の状態」を残したコースで争われるイギリスのセントアンドリュース全英オープンゴルフ。人の手を加えて作り上げまぶしいほどに美しいアメリカのジョージア州オーガスタナショナルゴルフクラブで争われるマスターズゴルフ。(どちらもテレビで見ただけだが・・・)
ゴルフの世界四大トーナメントのうちのふたつは、世界のトッププロが技を競う場所として対照的なゴルフコースである。



きょうの悠学カレッジ「ふるさとの自然」はふたつの対照的な場所へカキツバタをたづねた。
カキツバタセントアンドリュースともいえるのは刈谷・小堤西池の群落。カキツバタをはじめとした水湿地固有の植物100種ほどが自生(野生)している。

 



一方のオーガスタともいえるのは知立・八橋の無量寿寺のカキツバタ園。伊勢物語の昔から広く知られるカキツバタの名勝地。在原業平が「かきつばた」の5文字を句頭にいれて詠んだ歌は有名。庭園内には約3万本が生息。

 

右の写真は、八橋の「むかし話」に出てくる”金魚椿”。葉の先端が三つに分かれているのが、金魚の尾のようであることからつけられたそうだ。花の時期には赤い花をつけるが、この木には新緑のこの時期が一番いいようだ。


小堤西池にはあるがままの自然の状態のよさがあり、八橋には庭園の借景の中で作り上げられたよさがあり甲乙はつけがたい。どちらも、地元の方たちの献身的な奉仕で維持されてきたことには頭が下がる。