「雪起こし」「鰤（ぶり）起こし」

けさの雷には驚いた。北陸ならいざ知らず、この地方でこの時期に雷とは・・・。
金沢にいたころ、この時期に雷がなると「雪起こし」と言っていた。雪の先触れのように鳴るからだ。
また、「鰤（ぶり）起こし」ともいっていた。この時期にぶり漁が最盛期を迎えるからだ。

金沢でのこの時期は、これから先春まで青空を仰ぐことがめったにない暗い日と長靴通勤が続くのかという憂鬱さと、
”ぶり””たら””かに”などの魚が美味しくなるという楽しみが交錯して複雑な心境だったことが思い出される。

ところで、季節はずれの雷は人騒がせな雷だった。ドーンという大きな音と共に誰も門にいないのに突然チャイムが鳴り停電してしまった。パソコンをやっていたカミさん、突然画面が消えてしまったので「パソコンに落雷」と大騒ぎ。
２〜３分で停電は復旧。パソコンの被害はなく安堵。ドアホーンのモニターカメラの方は無事でインターホーンの方に被害が出た。

北陸では「雪起こし」「鰤起こし」と初冬の風物詩だが、この地方では季節はずれの厄介者としか映らない冬の雷。

＜きょうの一枚＞　　もみじマーク　　自宅駐車場　　１２月５日

どこかから飛んできたのか、それともどこかから車で運んできたのか、たった一枚のモミジの葉。
雨の車の窓にへばりついている。どうせ、もみじマークのおじさんだ。取って捨てるのももったいない。
ちょっと、粋なもみじマーク。