NHKドラマ「最後の戦犯

mikawakinta632008-12-08

きのうの夜9時からのNHKスペシャル「最後の戦犯」、非常に興味深かった。


終戦のわずか5日前、上官の命令に従って一人の米兵を処刑した見習士官。3年半の逃亡生活の後、戦犯として裁かれた。日本国内での「最後の戦犯裁判」だった。主人公の見習士官の手記をもとにしたドラマ。


個人の責任と国の責任などの難しい切り口もあるが、もっぱら主人公の逃亡先、多治見の製陶所での生活ぶりに興味がいった。それというのも、この製陶所現在もあり、5歳の子供がドラマに出てくるが、製陶所の息子でわが友人の幼き頃のこと。小学校から高校までずっと一緒だった。子供の頃、この製陶所に遊びに行ったこともある。


このドラマの下敷きになった手記が出版されたのが確か2年くらい前のことで、そのとき初めて「逃亡者」が彼の家に住み込みで働いていたということを聞いた。


中尾彬演じる彼のおやじさん、ドラマの中では「女」ぐせがよくなかった。丹阿弥弥津子演じる彼のおふくろさん、もっと若かった。わがおふくろとPTA仲間でしばしば食事会をやっていた。
番組の最後に「このドラマはフィクションです」と出たものの、彼はどんな気持ちで見ていただろう。来月、新年会の時に聞いてみよう。


戦争犯罪」に問われた主人公の心の葛藤、彼を信じて待ち続ける家族を描いたヒューマンドラマの筈がどうも脱線した切り口からのドラマ観になってしまった。これというのも、朝の連ドラ「だんだん」の主題歌「縁(えにし)の糸」ではないが、♪ どんな細かい縁の糸も物語運んでくる  からだろう。