楊輝荘

クリスマスイブ。老夫婦には関係ねぇ〜。カミさんは防犯・防火パトロールのお汁粉振る舞い要員にかりだされて、一人だけの超静かなイブ。


所要で名古屋に出かけ、暖かな日だったので覚王山の「楊輝荘」見学に行った。松坂屋の初代社長によって構築された別邸。昭和14年の完成時には1万坪の敷地の中に三十数棟の種物が覚王山の高台に威容を誇っていたという。
かつては、各界の要人や文化人の社交場となっていた。また、アジアからの留学生が寄宿して国際的なコミュニティーとなっていたそうだ。


昨年、名古屋市に寄贈され同市の有形文化財に指定されている。現在、2千坪の北園と8百坪の南園が公開されている。
川上貞奴が住んでいたといわれる楊輝荘のある南園はハガキで申し込みをした人のみが見学できる。ついでに行った者は北園だけの見学になった。

                 伴華楼

 

昭和4年に尾張徳川家から移築した座敷に洋間を増築している


円形野外劇場(現在改修中)              白雲橋
      
 


   たいこ橋と茶室      茶室 三賞亭(伊藤家本宅より最初に移築した建物)

  


これが都会の真ん中かと疑いたくなるようなうっそうと茂る森、そして静けさ。昔の大尽の桁外れの財力におそれいるばかりだが、栄枯盛衰もまざまざと感じさせられる。