かぶす汁

毎日晴天が続く。天気予報で雪だるまマークの続く北陸の人には悪いような気になる。昔、雪の金沢からカラカラ天気の名古屋や東京へ出張の時、同じ税金を払っていながら日本側に住んでいる者だけがどうしてこんなうっとおしい思いをしなければならないのかと思ったものだ。


いやな冬の天気だが、冬の北陸の魚は太平洋側と比べて問題なく美味しい。今回の北陸の旅行の目的のひとつには冬のキトキト(新鮮)な海の幸を・・・ということがあった。
美しく盛られたホテルの”ブリづくし”や”かにづくし”もいいが、地元ならでは素朴な料理がなおいい。


富山県の氷見港の中にある魚市場食堂。一般の者も利用できる。31日まで営業していた。「かぶす汁」。

       


新鮮、山盛り、漁師の味と三拍子揃っている。直径20cmほどのどんぶりの縁からぶつ切りにしたフクラギや小ダイ、カニなどが盛り上がっている。その日に取れた魚で作るから中身は違うけれど3種類以上の魚が入っているそうだ。
漁師が舟の上で味わったものらしい。一杯600円。刺身をつけて「かぶす汁定食」にすると1100円。
漁港の市場の中ならではの味。美味しい。