伊勢神宮参拝

観光バスで伊勢神宮参拝。行き帰りに立ち寄るサービスエリアもおかげ横丁も当然伊勢神宮も人、人で湧きかえっている。
これが、未曾有の経済危機に陥っている日本の姿とはなかなか結びつかない。

伊勢神宮 1月24日

「経済危機」「凄い人出」、一つ一つの現象だけを捉えて物事を短絡的に判断するのは「木を見て森を見ない」ようなものだ。経済危機だから神頼みで人出が多いかもしれない。不景気だから行楽は安上がりの近場が繁盛しているかもしれない。
マスコミの論調はこの手の短絡的判断が多く世間を混乱させているのではないか。


正規雇用の労働者の数が多くなって労働者全体の賃金が下がっている。労働者が虐げられている。こんな論調が多い。 しかし、これを掘り下げてみると非正規雇用者のうちパート、アルバイトが70%くらい。派遣労働者は6%くらい。
正規雇用者数がほぼ横ばいで非正規雇用者数が増えれば労働者1人あたりの賃金は下がるのが当然。


パート、アルバイトの中には夫の配偶者控除の額に達しないように働く日数を調整する人、家にいると姑と折り合いが悪いから働きたいという人がかなりいる。また、生涯一箇所の所で働きたくない。条件の良いところを渡り歩きたいというひともいるだろう。非正規雇用者がすべて虐げられた労働者のように扱われ勝ちだが、自ら選択した人たちであることとして扱っているマスコミは少ない。


新聞に「トヨタ6割減産」の見出しが躍る日、伊勢参りの人出と重ね合わせこんなことを感じた。