春の田園を歩く

4月の声を聞いたら、気のせいか陽射しも一段と光り輝くようになった。けさのウォーキングは光り輝く田園地帯のウォッチング。

  
 ● スモモ

 

遠目に見て梅や桜に似た花だが白さがちょっと違う。この木が3本ある。畑で作業をする方に訊ねるとスモモとのこと。
話によると梅が終わり桜が咲く前に咲きだすそうだ。満開が終わり、散り始めといったところだ。スモモ(李)の実はプラムともいい、桃と梅の”あいのこ”みたいなあれだ。農作業している方に断って写真を撮ったのが正解だった。「李下に冠を正さず」の謂れがあるように、スモモの木の下でカメラを構えたりでもしていたら変な疑いをかけられるかもしれないから。


 ● ヒメオドリコソウ

 

農道の土手に群生して、ビロードのような紫の葉の間からピンクの小さな花が三つ四つと顔を覗かせている。一見、ホトケノザと似ているが、芹沢先生の図鑑によるとこのヒメオドリコソウはヨーロッパからの外来種だそうだ。


 ● スカシタゴボウ

 

こちらも農道の土手。菜の花の種が飛んできて咲いているかと思ったが、どうも違う。帰宅して芹沢先生の図鑑で調べるとスカシタゴボウのようだ。菜の花と同じアブラナ科だから似てるはずだ。


春たけなわの季節、自然界では桜や桃の花が次々に咲いては散って行くが、そんな華やかステージとは別世界の農道の土手や畦道でも一生懸命いのちをはぐくんでいる草花が賑やかになってきた。