猿投山

朝から悲喜こもごもの雨。畑の作物への水遣り作業が省ける恵みの雨である一方「ふるさとの自然」講座の猿投山はあいにくの雨となった。


登山口までの道路幅員の関係で、受講者は3台のワゴン車に分乗して東の宮登山口まで。そこから芹沢先生の説明を聞きながら登ること約1時間。頂上で一服して西の宮登山口に下りるコースだった。

 
東の宮より登山開始           頂上の一等三角点


金沢から越してきて18年間猿投山の麓の保見団地に住みながら一度も登ったことがなかった。車で登れる山だなんて聞いていて高をくくっていたらなんの、なんの。先般の伊吹山より余程しんどかった。標高629mの猿投山。森の中の散策とは言いがたく登山そのものだった。


派手な色合いの花もない薄暗い森の中の登山道に、控えめにそっと咲いている花がところどころにある。先生に教えられなかったら通り過ぎてしまうような地味な花ばかりだ。

  
      秋丁子(シソ科)
花が”丁”の字の形をしている所からのネーミング

                  
            ヤマジノホトトギスユリ科) 白色で紫色の斑点のある花


  
ヤマアジサイ     葉に光沢がないのが特徴


毎朝のウォーキングの度に晴れてさえいれば遥か遠くから眺めている猿投山。山麓の保見にいた時から数えて30数年目にしてきょう初めてその懐まで踏み込んだ思いだ。意外にも深山幽谷の趣のある山だった。