彼岸花

きのうといい、きょうといい高く晴れ上がった空の下の空気がすがすがしい。日が高くなるにつれて日差しは厳しく真夏のそれと余り変わらず肌に痛いほどだ。出来るだけ長期にわたって食卓を飾ろうと8月の終わりに植えた4度目のキュウリ、
葉っぱは青々と茂っているが実がなかなか生長しない。日中の日差しが強くても、日照時間は短いし夜の気温が低いからだろう。彼岸に入って夏の野菜を作ろうとしても、やはり自然には勝てない。


自然は正直だ。きょう20日の彼岸入りを迎えたかと思ったら、黄色くなった稲穂が頭を垂れている傍らの土手で王冠のような真っ赤な彼岸花が咲きはじめた。

 


「彼岸」といっても、墓参りをする仏事の「お彼岸」と「暑さ寒さも彼岸まで」とか秋分春分で昼夜の長さが同じになるといった「暦」の上での「彼岸」とどうも結びつかない。難しいことはよそう。「彼岸」になると咲く「彼岸花」、この結びつきは単純明快だ。