クサボケ

きょうからもう10月、今年も余すところあと3月となった。夕方、名古屋へ出かける電車の中では若い女性のブーツ姿がやたら目に付く。これも季節を感じさせるひとコマか。きのうまでナマ足でサンダルを履いていたお嬢さんがこんなブーツを履いて足が蒸れやしないかと心配になる。


2年前に発刊された「新編 三好町誌 別編」の別冊に65ページにわたる「三好町の自然観察地ガイド」がある。
その中で三好町の代表的な植物、シラタマホシクサ、モンゴリナラ、ヒシなどと並んでクサボケが紹介されている。おとといの「ふるさとの自然」講座で長田池の下流谷戸(やと)コースを歩いた際、境川の土手にクサボケがあった。

    

もっと近づいて撮りたかったが境川に落っこちそうになりこの位置で精一杯だった。右側の黄色いのが実。庭木のボケとは違い、クサボケは草地に生えるバラ科の木。庭木のボケと比べると背が低い。枝にトゲが多い。実が小さい。芹沢先生の「春の野の花」の図鑑にこのクサボケが出ているのに、なぜかこの季節に花を咲かせている。これを称して「ボケ咲き」というのだろう。


ボケ咲きするこの花が三好の代表的な植物となれば、三好の町民としてはこの花に「ボケ防止」帽子を被せてやらねばならない。