秋・春同居の路傍の花

天気予報を見ていなかったら、きょうの天気を誰が予想できていただろう。午前中は青空で夏日、午後はにわかに黒雲に覆われ雨が降り出す始末。


夏日の午前中、豊田市境になっている雑木林沿いの旧道をウォーキング。日陰が多いのでここを選んだ。路傍に咲く花は秋と春が同居している感じだ。

 

芹沢先生の著書「秋の野の花」の表表紙を飾ってる代表的な野菊,ノコンギクだ。道路と雑木林の間の雑草地、いわゆる道ばたに群生している。右側の写真は真っ赤に紅葉したうるしの木の葉っぱでいかにも秋らしさを演出しているつもだが・・・。


 

左の写真はムラサキカタバミ。芹沢先生の著書「春の野の花」にれっきとした春の花として出ていながら、あと5〜6日したら立冬というこの季節に何を思ったのか堂々と大量に咲いている。
一方、右の写真はツツジ。一輪だけ遠慮がちに咲いている。そのせいか、色は春咲いている時のような濃さもなく、花びらもシワができているようだ。咲く時期を間違えて気まずい思いをしているようにも見える。


植物の世界を上流社会と庶民に分けたとしたら、万葉の昔から詩歌に出てくる梅や桜、紅葉などは上流社会。その他は庶民。だとしたら庶民の世界はどうも節操がない。上流社会も、地球温暖化の影響で狂い咲きがちょいちょい出ているがまだ節操がある。