氏子集団は宗教団体か

mikawakinta632010-02-08

朝から日差しはなくとも風がなくきのうまでの寒さが和らいだ。グラウンドゴルフするにも快適な日。夕方になって雲の切れ目から差し込む日差しには春の眩しささえ感じさせるものがあった。


高校時代の同級生が多治見で週刊のコミュニティー新聞を主宰していて毎週送って来る。先週号に同級生で裁判官を引退し現在埼玉県で公証人をしている友人の寄稿文が載っていた。先般、北海道砂川市の市有地が地元の神社の敷地として無償提供されていることが憲法政教分離の原則に照らし違反しているという判断を最高裁が下したことに疑問を投げかけたものだった。


地元の神社の氏子役員をしていて、祭りのお知らせの回覧やチラシ配布を行政区にお願いしても政教分離を楯に断られてきて常々疑問に思っていたことに一石を投じた一文で胸のつかえが取れた思いだ。


彼の言い分はこうだ。各地で秋祭りや春祭りが行なわれる神社は宗教施設であることには違いない。しかし、今の神社は神主がいなくて地元民が氏子として神社を守り、祭りを主催しているにすぎない。この氏子集団が憲法上の「宗教上の組織」と言えるだろうか。教義もなく布教活動することもなく近所付き合いとして、お祭り行事をしている氏子集団を宗教団体と言い切ってしまうところにおかしさがある。


この判決に従えば各地の神社が撤去されて日本の文化が消えてゆく。日本のふるさとの原風景が消えてゆく。ゆゆしき判決である。と彼は結んでいる。友よ、よくぞ云ってくれた。快哉を叫びたい。