どうせ・・・

mikawakinta632010-02-15

朝から冷たい雨。こんな日は普段滅多に使うことのない座敷の雨戸を明ける必要がない。楽ができる。雨戸の開け閉めはお父さんの決められた仕事なのだ。合理主義者なのか面倒くさがりやなのか、おとうさんは、どうせ使わない部屋なら毎日、毎日開け閉めする必要があるのかと自問自答を繰り返しながら、しぶしぶやっているのだ。


こんなお父さんを戒める話がきのうの朝日新聞天声人語に載っていた。「浜までは海女も蓑着る時雨かな」という江戸時代の俳人の句を引き合いに出して「最後の最後まで、生きるために力を尽くすのが美しい・・・・浜まで身を大切にする人は、海に入ってからもいい働きをする」と「どうせ」の思考にクギを刺している。


そして、さらに「どうせ××だから」との判断は人生を小さくすると戒め、逆境や失敗を糧にする生き方にエールを送っている。そういえば、学生時代にはどうせ帰ってきたらまた寝るのだからこの方が合理的だと万年床だった。たかが、「雨戸」や「万年床」、されど「雨戸」や「万年床」。人の生き様を写しだしている。



<きょうの一枚> ヒヨドリ  2月14日  自宅

ここ2〜3年、毎年冬になると庭に柿やみかんを置いておくとヒヨドリとスズメがほとんどだが、時折メジロジョウビタキがやってきていた。フン害が酷いので今年はやめていたが、やっぱり寂しい。きのうからエサを出したら、さっそくヒヨドリがやってきた。