海上の森

花曇、早朝より近所のご夫婦と春たけなわの海上の森を訪ねた。ガイド役はご夫婦の知人で自分の裏庭のように海上の森を知り尽くしたFさん。悠学カレッジの「ふるさとの自然」講座で何度も訪れたコースとは別のコース。この時期はシデコブシミツバツツジの見ごろとのことだ。

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     シデコブシ                    ミツバツツジ


朝の8時ごろだから行き交う人はまったくなし。春も深まり囀り方も上手になったウグイスの声が山間にこだまする。
緑化センターで見る花木は人工的に植えたものばかりだが、ここ海上の森で見るものは自然のあるがままの姿だ。まだ、冬の装いを残している森の中にシデコブシの白い花、ミツバツツジの赤い花が春が到来し、行く春の姿を映し出している。


地上の春の姿がシデコブシミツバツツジなら地表ではショウジョウバカマ、シュンランがひっそりと静かに森の春を告げている。Fさん、ここに何が咲いている、あそこに何が咲いている。すべて分かっているから驚きだ。

 
  ショウジョウバカマ          シュンラン


冬から春に移ろう海上の森の表情も、これはこれでよし。次は春から初夏に移ろう森の表情を案内してもらうことにした。
楽しみだ。帰りには愛知県陶磁資料館に立ち寄り。ボランティアのガイドさんに説明を聞きながら見学。海上の森も資料館もガイド付きの見学で贅沢な文化の香り高い一日だった。