名古屋市美術館
青空、初夏の日差し、街には半袖姿が目立つようになった。悠学カレッジ「すてきな午後の美術館散策」は名古屋市美術館。特別展は「静けさのなかから:村上友晴」。
最初に学芸員の方から説明。村上友晴は国際的に高く評価されている芸術家であること。今、各地で開かれている展覧会の中でこの特別展が最も難解な作品ばかりが集められていること。ゆったりと時間が流れる広々とした美術館において作品と向かい合い、その「静けさのなかから」密やかに現れてくるものを感じることは、疲れた心と体を癒す素晴らしい体験であること。
小はA4判くらいから大は50号ほどの大きさの上の写真のような作品が何点も展示されているが「静けさのなかから」密やかに現れてくるものを感じ取る感性はとても持ち合わせていない。これも芸術家とタダあきれるばかり。
モディリアーニ 「おさげ髪の少女」
自分の貧しい感性に落胆のし通しだったが、唯一の救いは常設の展示室にかの有名なモディリアニの「おさげ髪の少女」が収蔵品として飾ってあった事だ。こんな有名な作品がここで見ることができたのは感激だった。文化貧困の偉大なる田舎と揶揄されて来た名古屋も捨てたもんじゃない。