オオキツネノカミソリ

暑い三好を脱出して豊田・稲武大栗山のオオキツネノカミソリの群生地を訪ねた。
稲武どんぐりの湯から車で約15分、茶臼山へ行く途中の大栗山登山口で車を置いて登山道を約20分の場所。高い木に覆われた山の斜面一帯がロープと有刺鉄線で囲まれて、その中でオオキツネノカミソリが群生している。

 
     登山道入り口             群生地



テレビで映し出されていたのは10日ほど前。案の定、遅かった。くたびれた姿の花が多かった。先週のダイナランドのユリといい、きょうといいヒマはあるのにワンテンポ遅いワ!

 


取り立てて美しい花でもないのに人気のあるのは、希少価値とネーミングだろう。自分もそこに魅かれた。花の咲いている様子がどことなくヒガンバナに似ている。だが、近づいてみると姿・形はまったく違う。

 
     オオキツネノカミソリ        ヒガンバナ(’08年逢妻川


案内板にこんなことが書いてあった。「今から120年ほど前、地元に神社を建てることになった。諏訪大社の宮大工に頼み境内にあったケヤキの苗木130本をこの地に植林して森になった。この一帯に住んでいた木地師が薬草としてオオキツネノカミソリを栽培していたものが今に続いている。」