個性のない住宅

きょうも相変わらずの穏やかな日。恒例のひだまり喫茶の産直品市場では”葉ボタン”がたくさん並べられた。葉ボタンを見るとなぜか正月近しの感がする。

 11/24 定光寺鐘つき堂


フランスで2年間幼稚園に通い去年の夏に帰国した小学校1年生の孫のこと。幼稚園で他の子と同じような絵を描いたり服装をしたりすることはあまり褒められたことではなく、その子独自の絵や服装をすることが褒められることだったと母親である次女が述懐していた。


我々の先祖のムラ社会では”村八分”にされることが何よりも屈辱であり耐えがたいことであったからみんなと同じことをすることが生きるための術だっただろう。翻って、今の世は”個性尊重”といわれる時代。それにしては、余りにも個性のない最先端技術を駆使した住宅群ではないか。

 11/27


ウチから南へ600〜700mの住宅団地。最終的には120戸ほどの規模になるが現在は1/3位の規模。電線は地中化、街路灯は太陽光発電プラグインハイブリツド車用の設備あり、庭散水用の雨水タンクありと最先端技術のオンパレード。


「規格大量生産」が日本を世界第2位の経済大国に押し上げた神話はもう過去のこと。成熟社会になり個性が尊重される世の中になった。この住宅団地のハウスメーカーは自動車の「規格大量生産」により世界のブランドになった会社。一生一度の買い物の家を次々と新車に買い替える自動車と同じように「規格大量生産」。過去の成功体験からまだ脱却できないだろうか?