エジプトの民衆デモ

北陸に豪雪をもたらし、九州で火山の爆発と自然界も牙をむき出すと恐ろしい。その反面、意外と従順な面もある。節分のあすからの週間天気予報をみると連日最高気温が10度超でないか。自然界も暦に合わせるかのような季節の変化をもたらしてくれる。その前哨戦かきのう、きょうと2月の声をきいたとたんに明るい日差しで穏やかな天気だ。

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ふながや公園の紅梅もちらほら咲き始めた。白梅は蕾がまだ固い。ウチの南側の遊歩道の縁石の隙間から”ど根性ムスカリ”が咲き出した。あすは節分。春がやってきた感じだ。


アラブ世界の大国エジプトで30年近くにわたって独裁体制を敷いてきたムバラク大統領が100万人規模といわれる民衆のデモに崩れようとしている。米国も見放した。この民衆の意が「破壊」に留まらず「建設」につながれば民主主義を通じて新しい国家の誕生となるが、素人にはイスラム国家のことはよくわからない。


中学か高校の世界史で習った世界四大文明メソポタミア(チグリス・ユーフラテス)、エジプト(ナイル)、インダス、黄河の四つ。歴史は長ければよいというものではない。なぜか四大文明発祥の地はみな紛争の火種を抱えている。メソポタニアはイラン、イラク、中東の火薬庫だ。黄河の中国は貧富の格差、少数民族の人権問題でいつ火がつくかわからない。インドのことはよくわからないけれど、経済発展に伴う貧富の格差の増大、カースト制度による人権問題などを抱えているだろう。そして今般のエジプト。


メソポタニア、エジプトとイスラム圏だから紛争が起きるのだろうか? インド、中国もイスラム圏でなくともいつ暴動が起きてもおかしくない状況には間違いない。わが日本も他人事のように思い「安心安全」な社会に甘んじてはなるまい。借金で国が傾いている。