おこしもん

明るい早春の陽射しで穏やかな土曜。北アフリカチュニジアで火がついて中東各国にクーデターが飛び火している。日本では70数年前のきょう2月26日、陸軍の青年将校がクーデターを起こした。いわゆる二・二六事件だ。2月26日、二・二六事件、クーデター、中東のクーデターと並べただけのこと。その関連付けは識者に任せておこう。


公民館でご婦人のサークルで「おこしもん」つくりをしていた。この「おこしもん」、三河に住むようになってはじめてその存在を知った。サークルのリーダーに話を聞くと、これは愛知県で桃の節句に供えられるお菓子とのこと。カミさんは子どものころ家族総出で作っていたらしい。岐阜県育ちの自分は知らなかったはずだ。


熱湯でこねた米粉を鯛や扇などの木型に入れて成型する。今では自動車の木型もある。蒸し器で蒸しあげた後に食紅で着色する。蒸したてのものや餅のように焼いたものを、砂糖醤油などをつけて食べる。

 
    おこしもん               木型


スイーツやハンバーガーに馴れっこになった現代っ子の誰がこんなもの喜んで食べるか?と言うと、「それをいっちゃ〜おしめぇ〜よ。昔からの慣わしを後世に引き継ぐためにこうしてやっているし、昔懐かしく喜んで食べたいという人もいるから作ってるの。」とカミさん。レンジでチンして食べていた、