環境先進国 オーストリア

中欧旅行 その3 環境先進国オーストリア

● 10億本植樹キャンペーン

オーストリアでの最初の宿泊地はザルツブルグでの2連泊。メルキュールというホテル。洗面所のタオル掛けに長さ25cmほど、幅10cmほどの水色の厚紙がぶら下がっていた。イラスト入りでドイツ語と英語でなにやら書いてあった。どうも、こういうことらしい。連泊だからタオルをリユースしてください。5回のリユースで木を1本植樹します。当ホテルは国連環境プログラムの10億本植樹キャンペーンに参加しています。


● 環境にやさしい路面電車

オーストリアに限らず中欧の都市ではどの街にも実にカラフルな路面電車が静かに走っている。パリやロンドンで見られるバスと車の洪水の”雑踏”といった感じがしない。

 ウィーンのトラム


現地のガイドさんとの話の中でこの10億本の植樹やトラムのことの背景が大体分かった。人口830万人で愛知県の人口より100万人ほど多いだけのオーストリア、環境先進国であることがよくわかった。資源としての水の利用、森林の利用、太陽光技術には最先端の技術があり、電力は原発には一切頼っていないとのこと。


環境意識の高い中欧ではいち早く路面電車が復活した。それも、昔のままではなく最新鋭の交通機関として。クルマの町の中心部への乗り入れを規制する代わりに郊外に駐車場を設けてそこから路面電車に乗り換えて都心に向かうというシステムを確立して都市再生と環境対策をクリヤーしているそうだ。