面の木原生林

まだ5月の下旬と言うのにぐずついた天気が続くと思ったら、早くもこの地方も入梅宣言。このぐずつき天気を心配しながらきのうの悠学カレッジ「ふるさとの自然」講座は弁当持参で稲武から設楽町にまたがる面の木峠のブナ原生林へ。


面ノ木原生林の標高は1,000mを越え、茶臼山高原道路の入り口の位置にあたる。愛知県内で貴重なブナを中心とした原生林が残されていて、森の中にはブナを始め、ミズナラ、モミ、カエデ類など多くの大木が生育している場所。愛知教育大の芹沢先生の案内で初心者むけのコースの散策というか森林浴をしながらの自然観察。

 
 森の中の散策と天狗棚展望台から見た津具の集落


藤岡緑化センターの人工栽培された草木の「季節の花めぐり」とは違って”オール天然物”の観察だ。森の中で息づく木々は素人では”絵”にならない。そこで、森の中にひっそりと静かに咲く花をピックアップ。先生の説明の補足はネット調べ。





● ギンリョウソウ

暗い林の中で腐った木や枝葉につく植物。光合成をしないので自分で栄養分を作り出すことができない。寄生した菌類を介して周囲の腐った植物から栄養をとる。





● ウスギヨウラク (別名 ツリガネニンジン

標高750m以上のブナ帯に分布する1〜2mの落葉樹。葉に隠れるように咲き2cmくらいのつり鐘のような花を咲かせる。






● チゴユリ


落葉樹林の木陰に生え高さ15〜30cmくらいで茎の先端に1cmほどの白い花をひとつ咲かせる。


自然と安らぎを奏でる緑の山々を眺めながら、童心にかえってみんなが弁当をひろげるときが何よりの至福のときだった。