タバコは政権の句読点

                                 
朝のうち細かい雨で道路が濡れていたが、お昼前には灰色の空が明るくなり日も差し込んできた。万病の元凶といわれつつも世の中からいっこうに消え去ることがないタバコ。わが住まいの周りの丘陵地でも依然として学校の運動場くらいの広さもある畑で葉タバコが栽培されている。


この時期が花の咲く時期。蕾が膨らんで明日には咲くだろうと期待して、翌日行くと花が全部摘み取られている。この10年くらいの間に1度咲いたところを見ただけだ。花が咲くと葉に栄養が行かなくなるので「芯止」という花摘みが行われるそうだ。
今年もチャンスを逃してしまった。写真上段左は、明日かあさってには咲く状態。上段右は花摘みの時の落ちこぼれの花一輪。下段は400〜500m先にある休耕田が花摘みしたタバコの花の墓場。田んぼの中に山盛りが4つも5つもある。     


世の中には蝶よ花よと育てられる花もあれば食い扶持べらしのために墓場行きの花もある。花が犠牲になって墓場に行き、葉が成長して製品化されても百害あって一利なしと袋たたきにあうタバコ、なんと気の毒な存在だろう。この葉タバコ栽培農家も農家の戸別補償が危うくなってきた。時の政府のマニュフェストがあやしくなってきたから。


民主党政権ができたとき、”生徒会内閣”と揶揄された。いま、それが現実となった。前生徒会長と現会長が言った、言わんと子どものけんかみたいなことやっている。自分がタバコをやりはじめたころ「タバコは生活の句読点」というキャッチフレーズが流行った。菅さんもここらで一服しましょう。「タバコは政権の句読点」。