秋風


秋きぬと目にはさやかに見えねども風の音にぞおどろかれぬる 藤原敏行


秋が来たと目にははっきり見えないけれど風の音でハッと気づいた。こんな解釈だろう。立秋が過ぎても相変わらず続く猛暑日だ。昔の大宮人と違って現代人はフットワークが軽い。足で稼いで秋の気配をウォツチする。                                             


ウォーキングで野に出かければこの間まで夜な夜な咲いていたカラスウリの花が実に変わっている。栗の花の独特の匂いを云々していたが、もう青いイガがそこかしこについている。続く猛暑日の中にもわずかながらの秋の気配が目に見える。


”秋きぬと目にはさやかに”見えるのはドラゴンズの成績だ。きょうは何とかチェンでタイガースに勝ったが、あした負けたら8カード連続負け越し。明らかに、秋風がたっている。