多治見修道院


先日行った小学校の同窓会の反省会が昼食を兼ね多治見で行われた。気持ちのいい秋晴れに誘われ、早めに三好を出て故郷の名所虎渓山永保寺と修道院を久しぶりに訪ねた。10年ぶりだろうか。                                        


地元にいる時には特段の感慨もなく、ごくありふれた風景の一つとして接していたものが、人生経験を重ね見聞を広げた今改めてそれらのたたずまいに接して色々なことを思いめぐらせていると時間の経つのも忘れる。


このカトリック修道院は、81年前の1930年(昭和5年)設立された。建物は木造で1千坪、ぶどう畑は3千坪。自分の小中学校時代には外国人の宣教師が大勢いた記憶だが、今は南山大学で勉強している神学生の修練場所になっているそうだ。修道院建物の周囲に広がるぶどう畑で栽培されているぶどうは、地下室で醸造され、「修道院ワイン」として売店で販売されている。子供の頃ぶどう畑に近づくと大きなシェパードの番犬がいて逃げ帰ってきたことが再三あったことが思い出される。


小高い丘に広がるぶどう畑、緑深い中庭の木々、中世ヨーロッパを偲ばせる雰囲気を持つ修道院は、魅力あふれる修道院として多くの人々を惹きつけており、虎渓山の永保寺とともに多治見市の名所であり、わが故郷の誇りでもある。