中国の古都 西安


先週末から中国の古都西安に出かけた。滞在4日間太陽は顔を出しているが鈍く光って見えるだけ。一度も青空がなかった。黄砂の関係らしく高層ビルは霞んで見える。第一印象は埃っぽい街。昨年桂林へ旅行した時、今度中国へ行くならシルクロードの玄関口で歴史のある西安と決めていた。1年後に念願叶って来てみたが第一印象があまりよくない。



兵馬俑や街を取り囲む城壁など目を見張らせる歴史遺産は印象深い。しかし、埃っぽい街など旅行環境はあまり印象がよくない。もう一度行ってみたいが行けるという保証もないのでその印象を書き留めておこう。


長安と呼ばれた古都西安は紀元前から13もの王朝によって都がおかれ3千年の歴史がある。最も繁栄したのが7世紀の唐の時代。遣隋使や遣唐使の往来で日本の文化にも多大な影響を及ぼした。空海が留学僧で唐に渡り後に真言宗を開いたこと。平城京平安京の碁盤の目の市街地は長安の都を参考にしてつくられたことは有名。



西安シルクロードの起点としても有名。中国の絹、茶、磁器などが中央アジアを通ってヨーロッパに伝わり、中国にも西方の物産や文化が伝わった。西安最大の見どころが兵馬俑。37年前、井戸を掘っていた農民によって偶然発見された。秦始皇帝の墓を守る副葬物として作られた兵士や馬の焼き物人形。約6千体の兵士像は実物大で1体1体すべて顔の表情や服装、装備などが違う。発掘作業は現在も継続中.


左のおじさん、兵馬俑を発見した農民の方。レストラン1階が土産物売り場で兵馬俑の写真集が売られている。発見者直々にサインしてもらって握手も写真撮影にも応じてくれる。水不足で井戸掘りしていたおじさんが今では町のスターになった感。(博物館の名誉副館長らしい)