不味い実


きのうからの雨もあがり青空が広がった。ただ、冷たい北風が初冬を感じさせる。グラウンドゴルフに打ち興じる連中の服装もすっかり冬装束になった。


きのうの「季節の花めぐり」でガイドの先生から面白い話を聞いた。花の少ないこの季節に庭や山に彩を与えてくれるのが木の実。木の実は、種子散布のために鳥に飲み込まなければならない。しかし、それらは美味しそうな外見に反して不味いものが多い。これは、”大食い防止”のためといわれている。一度に多量に食べられ一か所に排泄されると、散布範囲が限定されるだけでなく個体の生育にも不利だからだそうだ。食べてほしいけれども少しずつにしてほしい。そんな矛盾する思惑が美味しそうな外見と不味い中身になったということらしい。 へぇ〜。



一見自然の摂理に反してるかのように思われるこの自然界の営み、実は巧妙に理に適っているのだ。それに反して、人間社会は何と不条理なことが多いことか。大王製紙の元会長、まじめに働く社員たちの生活が、自分の肩にかかっている。イロハのイである経営者の「こころ」を、どこに置き忘れたか?