ご大儀


朝は冷え込んだ。車のフロントガラスが凍っていた。日中は穏やかに晴れて絶好の小春日和。月末の土日ということで公民館でひだまり喫茶。産直市に葉牡丹が・・・。葉牡丹といえば正月を連想する。紅白の色合いがめでたく正月飾りには欠かせないからだろう。もう、そんな時期になった。そろそろ買わないと・・・と気にかかり始めた。年末ジャンボじゃない。年賀状だ。


ひだまり喫茶でのこと。自分よりかなり先輩のご婦人に秋祭りの写真をプリントして差し上げたら「ごたあげやったのお」との礼の言葉。おぉ〜久しぶりに聞く言葉ではないか。子供の頃、よく聞いた言葉だ。出身地を尋ねたらやはり、岐阜県の東濃地方だった。


ことのついでにこの東濃地方の方言の語源は何だろうとネット検索。名古屋弁大辞典の中に入っていた。「ごたあげ」とは「御大義」。武士が家臣をねぎらうときに使う「大義であった」という、あの「大義」のようだ。さらに、ついでに広辞苑で調べたら「他人の骨折りを慰労する語」と出ていた。


東濃地方独特の方言と思っていたが、そうでもなかった。しかし、侍社会の言葉がこうやって庶民の間でいまだに使われていることが珍しいことか、それともよくあることかどうなんだろう? それは、学者にお任せしよう。