花に嵐


春の嵐が去っても翌日は台風一過の日本晴れのようなワケには行かなかった。朝のウォーキング中にも小雨が残りおまけに冷たい北風。4月と言うのに冬と変わりない寒さだ。


豊田市境沿いの道路から少し入ったところに樹齢30年以上はあるような高遠桜がある。毎年、四つ池周辺のソメイヨシノより1週間近く早く咲く。今週に入りはじめてその方面へのコースで歩いた。春の嵐に負けることなく満開だ。何年も前にその家の方に聞いた。長野県から開拓でここへ来たときに持ってきたものらしい。正式にはタカトウコヒカンサクラといい、ソメイヨシノ少し小ぶりで赤みのある花だ。どんよりした天に向かってパッとピンクの花火が打ち上げられたようだ。




高遠桜のウォッチの後四つ池へ。桜並木は一分咲きだ。見頃となる週末が待たれる。爆弾低気圧と物騒な名前もついている春の嵐。長く居座る北の寒気と南から広がる暖気の日本海上空でのせめぎあいの産物と言われる。冬と春の天上の合戦も今たけなわだ。「花に嵐」はつきもの。春爛漫もそうすんなりと迎えさせてもらえない。これが宿命だろう。


全然関係ないが、そういえば、戦前にこんな歌があった。霧島昇と女性は誰か忘れたがデュエット曲。題名も忘れた。
♪ 花も嵐も踏み越えて  行くが男の生きる道

  泣いてくれるな  ほろほろ鳥よ・・・・・・