世の中にたえてドラのなかりせば


午前中は薄曇りながら春らしい陽気。野良仕事もはかどる。午後からは雲が厚くなり”花曇”といったところか。あすは雨降りのようだ。四つ池の桜も満開になった。この地で4月の第3週まで花見ができるなんて近来にないことだ。

  世の中にたえてさくらのなかりせば 春の心はのどけからまし  在原業平

伊勢物語」に出てくる有名な歌だ。この世に桜なんてなければ、いつ咲き出すか心配することもなければ、咲けば散るのを惜しんだりすることもない。心穏やかに春を過ごすことができるのになぁ。ざっと、こんな解釈だろう。     




毎年、桜の開花とほぼ同じ時期にプロ野球が開幕する。60年以上にわたるドラキチを自認するクマさん、高校の時古文でこの歌を習って以来ずっと覚えている。そのワケはクマさんのドラに対する思いと在原業平の桜に対する思いと一緒だから。「世の中の・・・・」この歌の”さくら”を”ドラ”に置き換えてみればわかる。


開幕スタートダッシュは5連勝でよかったと思ったら4連敗。今夜阪神に負けたから5連敗。浅尾、岩瀬が打たれるは、打撃陣は併殺が多い。漫然と打席に立っているだけだ。歯がゆいことこの上なしだ。ドラなんてなければ、毎日、毎日イライラすることもないのに。週2回のグラウンドゴルフ、週4〜5回の麻雀で勝った負けたとやっているが、自分の技量や運でのこと。自己責任で割り切りもできる。ドラはクマさんの力では如何ともしがたい。歯がゆい。ドラなんてなければいいのだ。