ならずもの国家


一日中の雨。予定されていた今年最初の家庭菜園の一斉草刈も延期になった。おとといの文字通りの「穀雨」からぐずつき気味の天気があすも続くようだ。初夏を思わせるような陽射しの後のおとといの温かい雨。その雨の止み間のきのうあたり、季節の移ろいはいっきに動く。三好丘の田園地帯の農道の路傍も庭の草木もさまざまな彩りで華やかになってきた。


農道の路傍。20cmほどの茎の先端に比較的地味な黄色の小さな頭状花が集まって咲いている花が目を引く。茎も葉も白い綿毛が密生しているから鮮やかさがなく地味に見えるかもしれない。「母子草」だ。「母子草」と書くと演歌の題名か、昔流行った三益愛子主演のお涙頂戴母もの映画の題名みたいだ。「ハハコグサ」と書くと春の七草ごぎょう」といわれてなんとなく納得できる。




庭の方では発射台のロケットのようなかっこうのジャーマンアイリスドイツアヤメ)が咲き始めた。毎年のことだがまず白が咲く。その後にエンジ色や黄色が咲く。ロケットといえば、先日テレビのニュースで報じていた。インドが中国本土を射程に収め、日本やロシアも攻撃できるミサイルの発射実験に成功したそうだ。


米国から”ならずもの国家”と指定された国の核実験もミサイル発射実験も国際社会から非難を受けるが、そうでない国は誰からも非難されない。タバコを吸っているおとなが、こどもに「おとなになるまで、お前らは吸ってダメ」。これは、法律という線引きできる規範があるからこどもは納得する。米国というお山の大将が決めた線引きでは”ならずもの”はいうことをきくまい。ならずもの国家の暴走は困る。何かいいルールがないものか?