たけのこ梅雨


よく降る雨。きのうは家庭菜園一斉の草刈が延期に、きょうはグラウンドゴルフが中止に。おかげで、2日続きの朝からの麻雀。日曜はともかくきょうの月曜だと、みんな働いているのに朝っぱらから麻雀となると何だか後ろめたい気になる。勤労を美徳とする大和民族の魂が自分にも身体のどこかに残っていると妙に安心する今日の雨だ。


夕方には青空が顔を出し気持ちのよい春の日が戻った。どこかの葉陰で雨をしのいでいた蝶も花壇に飛び出してきた。長い雨続きで空腹だったのか、カメラが近づいてもお構いなしでリナリアの蜜を吸うのに一生懸命のようだった。


今、丘陵地の休耕田は菜の花が真っ盛りで、遠くから眺めると黄色のモザイク模様が美しい。菜の花の咲いている今頃に降り続く雨を「菜種梅雨」と言うと思っていた。ネットで確認すると3月下旬から4月上旬にかけての降り続く雨のことを言うらしい。


ならば、今頃の降り続く雨にいいネーミングはないか?更に調べるとあった。春から夏にかけては、植物にとって成長を促す大切な雨が降ることから、この時期の雨に植物の名前が付いているものが多い。「菜種梅雨」の季節が終わり、5月初旬は「たけのこ梅雨」、そして、5月中旬からは「卯の花くたし」。その後、梅の実の熟す頃、本格的な「梅雨」がやってくる。おととい、掘りたてのたけのこをいたただいた。今降っている雨は、さしずめ「たけのこ梅雨」のはしりといったところだろう。雨で季節の移り変わりを感じてみるのも風情があっていいものだ。