山まゆ


暑い、暑い。「暑い」って 言わぬつもりが 口をつく。風があり、日陰に入れば涼しいだけ、まだ良性の暑さだ。ウォーキングコースのうち豊田市境沿いの部分はクヌギやナラの林が2km近く続く。きょうなど早朝にその木陰に沿ってのウォーキングは快適だった。


その豊田市境沿い木陰道で今年も落下した”山まゆ”を見つけた。おととしは落下して日にちが経っているせいか薄汚れていた。去年はクヌギの枝にぶら下がっていた。きょうみつけたものは、落下して間もないだろう。鮮やかな緑色をしていた。おととし、初めて見つけた時ネットで調べた。次のような記述だった。 


<山まゆは、日本原産の野生の蚕で「天蚕」と呼ばれ、また、別名「幻の青繭」として珍重されています。天蚕は、大型の野生絹糸虫で、豊かな緑と清らかな水に恵まれた地域で「くぬぎ」「なら」「かしわ」などの葉を餌として生息しています。そんな希少性に加え、糸そのものの優雅な光沢や、軽くて柔らか、繊維の強靭さなど、優れた特長、価値をもっています。また、染料に染まりにくい特徴は、天然絹糸の美しさを際立たせ、まさに「幻の青繭」あるいは「繊維のダイヤモンド」といわれています。>


こんな”山まゆ”がこの林全体でどれくらいいるだろうか? 高級絹製品が作れるほどの量があれば三好丘は宝の山だ。寝苦しい「真夏の夜の夢」でした。