見て見ぬふり


おとといの火曜日に梅雨明けして3日間猛暑日が続く。きょうのグラウンドゴルフ、口々に「この暑い最中によぉ〜やっとるわ」と言いながら皆楽しんでいる。この暑さの中、ノウゼンカズラの花、橙色でなくこの赤の花を見ると余計に暑さが増す感じだ。ウッドデッキの中まで伸びてくるので切るがまたすぐ伸びてくる。あんまり、しつこいので今や見て見ぬふりだ。


最近「見て見ぬふり」がマスコミで賑やかだが、若いころ採用を担当していたときの思い出がある。あれから40年にもなるからもう時効だろう。応募してきた人物にどうしても不審な点があった。山間の駐在所まで出かけ、その人物の家を訊いたところ、おまわりさんは家族台帳みたいなものを出して机の上に置いてトイレに行くと云って席をはずした。つまり、その台帳に書いてあることを書き写すのを「見て見ぬふりを」してくれた。


ノウゼンカズラへの「見て見ぬふり」は諦め、根負けしてのもの。駐在所のおまわりさんの「見て見ぬふり」は親切心、義侠心のそれ。ところが、このところの「見て見ぬふり」が意味するものは保身、馴れ合い、遠慮に臆病、そして無責任といったところだろうか。この流行病、、どこにも誰にも蔓延しているから恐ろしい。