オシロイバナ


日の出前のウォーキングでは黄色の宵待ち草や白のカラスウリなど夕方から朝方にかけて咲く花たちがまだまだ元気な姿でお目にかかれる。これもそのひとつ、オシロイバナだ。丘陵地の雑草地で咲いている。別名「夕化粧」。農家の庭先などでは園芸種の白や黄の花を見かける。                                      


名前の由来は熟した黒くかたい種をつぶすと”おしろい”のような白い粉が出ることからのようだ。夕方頃に活動する昆虫には花の色でひきつけ、夜に活動する昆虫には、その香りでひきつけるそうだ。花は花なりに、生きんがために合理的な仕組みができているものだ。



きのうの「脱原発国会大包囲」デモや毎週金曜の首相官邸前の「反原発」デモを見るにつけ、政府のやっていることの稚拙さがこんな大がかりなデモにさせてしまったと悔いるばかりだ。エネルギー環境に関する意見聴取会の運用のまずさだ。陳述人の選考をガラス張りにして、そこに電力会社の人間が選ばれれば正々堂々と個人の意見を述べればよい。あまりにも会の運営方法がお粗末すぎる。デモを大がかりなものにさせた一因はこの辺にあると思う。


学生時代60年安保を経験し、安保の意味も分からず国会前でのデモで死者が出たから見に行こうと駆けつけた。そして警官隊に追いかけられ逃げ惑うばかりだった。今回のデモの参加者の多くはツィッターで呼びかけられた者で、わが学生時代の安保レベルではないだろうか。


生物の生きるがための合理的な仕組みと比べたら、わが政府の政策の運用・運営、国民に対するリーダーシップなどすべて甘い。