三好池自然観察


ふるさとの自然講座最終回のきょうは三好池の自然観察。三好池は愛知用水の調整池として、四つほどあった池を一つに集約して出来た人工の調整池で昭和34年に完成した。一周4.5kの健康トリムコースが整備されている。池にはカヌー競技場があり、国内外の大会が開催されている。2010年に農水省のため池百選に選ばれた。周囲には2千本の桜があり、桜の名所でもある。



一周4.5kの遊歩道は格好のウォーキングコースで何度も来たことがあるが、今回のように周囲の自然を観察しながらの散策は初めてだ。池の周囲の樹木は昭和45年の植樹祭で植栽された「はなの木」や「桜」以外はもともと畑や荒れ地であった場所に鳥が種を運んできたものが半世紀の間に生育したものだそうだ。その証拠にこんなところにあるはずがないシュロの木や園芸種の樹木が見られる。



野鳥は植物の種を運んでくれて緑豊かな自然つくりに貢献してくれているが、人間は困ったものだ。遊歩道の至る所に捨て猫俳諧している。「猫にエサを与えないで」の看板を何度見たことか。写真の鳥は体長1mくらいのキンケイ。ネットで調べると中国南西部からチベットにかけての標高千m前後の山地に生息する鳥とあった。ペットとして飼育していたものが逃げてきたものか、大きくなりすぎてここへ持ち込んだものか?



童心に帰ってどんぐり類を拾い集めるグループもあれば樹木に集まるヤマガラメジロを双眼鏡で見る人とそれぞれの自然観察を楽しんだ。気がかりなのは、ここでも”ナラ枯れ”が目立ち,木に包帯を巻いたように白いカバーを巻きつけ虫が入らないようにしている光景が見られた。