選挙結果の報道


ハクサイ畑の隣の耕作放棄地、バレーコートくらいの広さ一面が赤紫色に染まっている。ホトケノザが埋め尽くしている。この草、秋に芽吹いて春に花を咲かせる越年草であるが、三好丘丘陵地の畑ではもうこんな状態だ。(春の七草ホトケノザはキク科のコオニタビラコで別物)


この光景、自民党衆院会議場の議席を埋め尽くした状況と似通っている。自民党が勝ったのではなく、他の野草が弱いからホトケノザが埋め尽くしてしまったのだ。



選挙の結果を伝える新聞の報道で意外な感じを受けた。中日新聞がえらく左傾化した報道姿勢をとっているということだ。きのうの一面の見出し「改憲勢力自・維で2/3」。(朝日でも一面見出しでここまで言及してない)三面では「安倍タカ派路線へ」「改憲を志向 原発再推進も」。


脱原発の民意と隔たり」と題するコラムでは衆院選の結果に疑問を呈している。首相官邸前での毎週金曜の脱原発デモには、多くの一般の人が参加している。公示直前の世論調査では、6割の人が原発ゼロを求めていた。ゆえに「原発存続をもくろむ自民党」の圧勝は、民意と大きく隔たっているというのだ。


逆にこのコラムにこちらが疑問を呈する。第1に原発ゼロの世論調査の設問の仕方だ。あった方がいいか、ない方がいいかといったような単純な設問だと誰だってない方がいいというだろう。第2に自民党原発存続をもくろんでいるなんていうこと初めて聞く。第3に今回の選挙は原発に関する住民投票とちがって選挙前の世論調査にリンクするものではない。有権者は投票にあたってその政党の公約を総合的に判断するだろう。原発ゼロが投票行動の優先順位のどの位置におかれているかにかかってくるだろう。


こんなにも左傾化する中日新聞を購読したくないが、総合的に中日新聞を考えてみると第1に愛してやまないドラゴンズの親会社。ドラゴンズびいきの記事。第2に地元の売り出しのチラシが多い。カミさんは断然中日新聞ファン。結局は中日新聞に投票する。有権者の選挙における投票行動はこんなものでないだろうか?