社会保障版アベノミクス


午前中は晴れ間が広がったが次第に厚い雲に覆われ天気は下り坂。クリスマス寒波がやってくるとの予報もある。セイダカアワダチソウやクズが一面に生い茂っていた丘陵の雑草地も今や灰褐色の茫洋とした荒野と化している。そんな荒野の中に蔦に絡まれて身動きができないような状態の立木。葉を落としツルだけになった冬枯れの蔦が木の幹を這い上がった様子をうかがわせている。三好丘丘陵地の冬ならではの光景だ。


新政権がまだ誕生してないのに世の中はダイナミックに動いている。株価は上がる、円安になる。景気は”気”だといわれるが、まさにそんな感じだ。今度の選挙とは関係なく、消費税増税にともなって「社会保障と税の一体改革」のための社会保障制度改革国民会議が今月初めから開かれているようだ。


今さら老後のことを心配しても始まらないが、社会保障についてこんなことを考える。竹中平蔵氏の論、人口1億を超える国で、高福祉がうまくいっている国はない。大きな規模の社会では、より多く努力した人がより多く報われるメカニズムが必要だ。いわゆる新自由主義が行きすぎても困るが、そうかといって怠け者を生む結果平等主義もよくない。


安倍総裁の経済政策アベノミクスが話題を呼んで一時的にせよ株高・円安になっている。次世代のために社会保障アベノミクス社会保障の指針として打ち出してもらいたいものだ。リタイヤーして老後生活に入っている我々はどうすりゃいいか?いまさら、努力しても報われるものがない。身の丈にあった生活をすることが生活防衛か?