「公助・共助」と「自助」


日中は日射しに温もりが感じられ、最高気温も10度を上回ったようだ。温室の中に閉じ込められた植木鉢のカランコエ、赤い花はすっかり春を満喫している様子だ。黄色の花の蕾がふくらみ始めた。ここ温室の中にも春の足音が感じられる。


麻雀仲間のご近所さん、年末に胃の2/3を切除するような手術をして松の内が明けたかと思うともう麻雀を再開している。自分の体は自分が一番よくわかっている。他人から云われれてどうこうするものでもない。切腹するかしないかは自分の責任で決めた。麻雀ができるかどうかは自分の体と相談して自分が決める。こう嘯いている。


先日の新聞に出ていた。コンビニのローソンでは毎年の健康診断を受けない社員とその上司のボーナスを減らす新制度を、春から採りいれるそうだ。健康を維持するために自分で金を払ってでも検診を受けるべきなのに、受診しなかったらペナルティーを科すと脅されてやっと受けるとは、何たることだろうか。ましてや、年1回以上の職場健診は労使に義務づけられているのではないか。


きのうの安倍総理所信表明演説を聞いてテレビのコメンテーターが云っていた。前政権は「公助・共助」だったが、現政権は「自助」だと。「公助・共助」は”もたれ合い”=ローソンの従業員、「自助」は”自己責任”=麻雀ご近所さんに通じると思う。失われた20年を取り戻すにはどちらが有効かは自明の理だ。