クルーズトレイン元年


青空。穏やかな風が吹き、過ごしやすい一日。これまでの寒い日続きを思うと、まるで春が来たようだ。丘陵地でも厳しい寒さがやわらぎ、日当たりの良い土手に浅緑色の「フキノトウ」がまだか、まだかと春を待っているようだ。畦道では寒風を避けてタンポポが茎をあまり伸ばさず首をすくめて花を咲かせている。野に里にほのかに香る春の気配。



今年は乗り物の世界で画期的な元年になりそうだ。先日、メイパパさんが「超小型車元年」と称して原付と軽自動車の中間くらいの車が1月末から公道を走れるようになるとカキコされていた。一方で、超小型車の対極にあるような「クルーズトレイン」が秋には出発進行だ。


JR九州オリエント急行の九州版ともいえる、日本では初めてのクルーズトレインを10月から運転する。「ななつ星in九州」。14の客室すべてをスイートルーム仕様として、阿蘇や湯布院、長崎、霧島など九州の観光地をゆっくり巡る。博多を発着点に3泊4日と1泊2日の2コースが設定されている。3泊4日で1人最高55万円という料金設定にもかかわらず今年の出発便の競争率は7倍を超えた。



昨年12月に南仏カンヌで開かれた富裕層向け旅行相談会でも「ななつ星in九州」は欧州各国の旅行会社から問い合わせが相次いだという。
JR九州では「豪華列車とサービスで世界最高の旅を演出すること」を目指しているという。


アベノミクスの成長戦略も「超小型車元年」「クルーズトレイン元年」をきっかけにうまく歯車がかみ合って行ってほしいものだ。