立春


先月末から気まぐれな三寒四温を経てきょう2月4日は雨模様の立春。「立春」とか「球春」ということばの響きだけで、何となく心が浮き立つ。プロ野球もキャンプイン。わがグラウンドゴルフも2月からシーズンイン。初日のきょうは雨で流れてしまった。


一口に春と言っても「光の春」「音の春」「気温の春」などとそのシグナルは多彩だ。この時期の「立春」「球春」は光や音や肌など五感で感じるまでには至らない言葉の響きだけで感じる「言葉の春」とか「春の序曲」といったところか。


きのうのお昼、名古屋で昨年一緒にトルコ旅行をした仲間の親睦会「オスカー会」。わいわいがやがやと楽しいひと時。帰り道、陽気に誘われて豊田の平芝梅園へ。数百本の梅の中、たった一本だけほころび始めていた。言葉だけでなく実感できる「春の序曲」がここにあった。


そうだ!思い出した。立春を迎えても心を浮き立たせてばかりいられない。中国の新たな「領空侵犯」が心配だ。まもなく大陸からの強い偏西風に乗って、黄砂の飛来が本格化するからだ。中国奥地で強風によって上空に巻き上げられた土砂は、汚染物質の運び屋となって日本に舞い降りるのだ。


インフルエンザ、花粉症、黄砂で1億総マスクの日本はゴメンだ。