縁(えにし)


朝から冷たい雨。これも春を呼び込む雨だろう。東京では雪のようだ。予報通り午後には雨もやみ美しい夕焼けに。こんな日にはわがフォトギャラリーもネタ切れだ。温室のカランコエに再び登場してもらった。先月の半ば頃、二輪、三輪と咲き始めた。半月あまりの間にこんなに成長した。温室はもう春だ。


何年か前のNHK朝の連ドラ「だんだん」の主題歌「縁(えにし)の糸」竹内まりや 作詞作曲だ。ドラマもほとんど毎日見た。主題歌が好きだった。「袖振り合うも多生の縁と古(いにしえ)からの伝えどおり この世で出逢う人とはすべて見えぬ糸でつながっている・・・・。先月末から今月の初めにかけて10日間ほどの色々な会合や行事に参加してこの”縁”について色々と思いが巡った

1月の最終日曜に開かれたガキ仲間の仲良しグループの新年会は「地縁社会」のつながり。2月1日夜の会社の同期入社者の定例飲み会は「職縁社会」のつながり。2月1日昼間の悠学カレッジと3日のオスカー会、4日のグラウンドゴルフは同好の士の集まり「好縁社会」のつながり。1月最終土曜日のお伊勢参りは「やむを縁」のつながりだ。


現役時代「職縁社会」にどっぷり浸かっていたが、リタイヤーとともに第2の人生をエンジョイするために「好縁社会」とのつながりに軸足が移った。それと並行して「やむを縁」にも軸足を運ぶようになった。「やむを縁」とは自分なりに解釈するとこうだ。


今住んでいる新興住宅地では、よそ者の集まりであり、プライバシーのことがうるさい。高齢化が進むに連れて公的な介護などとは別に日常の些細なことでも互いに助け合えば不自由が解消するというケースが多々ある。それには平生の付き合いだ。当初は”やむをえず”の積もりでも入っても、あとは本人の気の持ち方で「好縁社会」にもなるし「やむを縁」にもなる”縁”の場がある。他人から言われて「入らされる」という気持ちをもっていたら「やむを縁」になるだろう。「入ってやろう」という気持をもっていたら「好縁社会」の一員になるだろう。


きょうは雨降りで麻雀は朝10時から。「なに、朝っぱらからか?」などとは云わない。半世紀以上にわたる「くされ縁」だから。そして「好縁社会」の一員だから。