石川遼の不振


立春から数えて20日近くになるというのにウォーキングコースの路傍、寒い北風の吹く日陰にオオイヌノフグリが寒さに震えながら咲いていた。霜と北風の冷房効果がてきめんで震え上がっている。直径が10mm位のコバルトブルーの可憐な花で,春の光で命が芽生えることを実感させる代表選手のひとつだ。それにしても、昔の人は酷い名前をつけたものだ。


生物に春の訪れが感じられ始めたと時を同じくして球春の到来だ。あす23日からはプロ野球のオープン戦が始まる。3月の第1週からはJリーグ、女子プロゴルフツアーが始まる。テレビに新聞から目が離せない。


日本より一足先に開幕した米男子プロゴルフツアー、われらが遼クン石川遼の調子がおかしい。開幕から3戦連続予選落ち。第4戦目で初めて予選通過、結果は61位。どこに原因があるか? かつて、戸張捷だったか川田太三だったかゴルフ解説者の講演を聴いたとき語っていたのを思い出した。


現在の女子プロゴルフ協会長小林浩美はLPGA(米女子プロツアー)に参戦して最初の1年は通訳が同行したおかげで英語に関する失敗はなかったが、なぜか気持ちが晴れず成績が今一歩だった。そこで、翌シーズンからは単独行動をとることにした。初めは苦労したが、次第に慣れ積極的に皆の中に入ってゆくようになった。4年目には2勝、賞金ランキング8位。米国で大活躍した岡本綾子は最初から単独で入っていった。つまり、米ツアーでの成功者は自分で道を切り開いているということを語っていた。


選手それぞれ米ツアーへの適応の仕方があるだろうが、青木功も夫婦で米ツアーの奥までもぐりこんで成功していることから考えるとマネージャー兼コーチの父親は「獅子は子を千尋の谷から落とす」の例えのように一度突き放したらどうだろう?遼クン、スピードラーニングのコマーシャルに出ているほどの語学力があるから。