上村松園展


きょう5月2日は暦の上では立春から数えて88日目の「八十八夜」。♪夏も近づく八十八夜  野にも山にも若葉が茂る と歌われるように3日後の5日は「立夏」だ。それなのにけさは肌寒ささえ覚えた。「八十八夜の別れ霜」といわれるように、遅霜が発生する時期でもある。とお天気おねぇさんの解説を聞けば今朝の肌寒さも納得がゆく。それにしても、大型連休の真っ最中にストーブの厄介になっている年も珍しい気がする。


きのう名古屋での飲み会に出かけた際、名古屋市美術館で開かれている「上村松園展」をみてきた。戦後女性として初の文化勲章を受章した彼女の明治・大正・昭和と日本美人画の歴史に残る傑作約90点が展示されている。


普通の生活の中の、普通の日本の女性がその描かれた目や口元で何を想い、何を語りたいか見る者に伝わってくるような筆致がすばらしい。松園のひとりの画家として、また女性として、困難に立ち向かいながらも変わらぬ姿勢を貫いた生き方に焦点をあてて作品を紹介していることが音声ガイドでよくわかった。