思いでの花


この4〜5日、空の色が青から白へ変わり、まだ5月というのに季節のページがめくられてしまった。すがすがしい青空が遠ざかりそろそろ恋しくなった。早い梅雨入りのおかげで、きょうのグラウンドゴルフも中止。日曜から溜まった新聞がゆっくり読める。


グラウンドゴルフができなくてもウォーキングには支障なく、傘を片手にレギュラーコースをまわる。いつもの時季にいつもの場所にいつもの花が咲いて、その都度いつもの思い出が蘇る。これが、新陳代謝が乏しい加齢現象というものか?


柿園でクリーム色の花が咲きだした。ウチの柿の木では花が高い場所でなかなか写真が撮りづらい。その点、柿園は都合がよい。数年前、ガキ仲間のブログで、唱歌「思い出」♪かきに赤い花さく いつかのあの家   を引き合いに出して柿には赤い花が咲くとか咲かないとか、いやそれは「柿」でなく「垣根」の「垣」だとか論争したことがある。その証拠写真としてブログにアップして一件落着と相成り候。思い出される。



稜線上の畑の土手で毎年5〜6月と10〜11月に二度咲きする「栄光の君が代蘭」。ネットで調べると、普通はユッカランといい「栄光の・・」は別名だそうだ。学名が「Yucca gloriosa」で「gloriosa」が「立派な、栄光ある」という意味があり、そこから立派な和名がつけられた。2mほどの高さ、葉は先端が尖り、固い。白い、おわんを逆さにしたような花が花柱が倒れんばかりにたくさん咲く。  


毎年初夏と秋に見かけるが、ネットで調べてもなかなか名前がわからなかった。たまたま、孫を連れて犬山のリトルワールドで見かけた。帰宅してから電話で問い合わせたところ、担当者がいないのでわからないとの返事。客からの問い合わせにその返事は何事かと説教してやっと名前がわかった。名前を聞いてもすぐ忘れる花の名前もこういうことがあったときにはよく覚えているものだ。