原発事故報道


梅雨の”ずる休み”の本気度も相当なもので、きょうは朝から青空。6月10日の「時の記念日」が近づくちょうど今頃になると、毎年丘陵地のブルーベリー園脇に時計草の花が咲きだす。壁掛け時計の文字盤似ていることからのネーミングだと思うが紫色が印象的なユニークな花だ。この花からあのカラスウリの実を彷彿させるような赤い実ができるとは、実に不思議な植物だ。


冬枯れの庭に地味な花を寒さの中で咲かせていたビワもこの時季になって実が色づいてきた。摘果すれば実が大きくなり美味しく食べられるとご近所さんはおっしゃるが、カラスが放っておかない。結局は鳥のエサのために実をならせているようなものだ。



先週のいつだったか、中日新聞の2面総合面の下の方に「福島の住民被曝 健康に影響なし」国連が報告書との小さな見出しで記事が載っていた。その内容は福島第1原発事故による放射能が周辺住民に与えた健康影響を国連科学委員会が調べたもので「健康に悪影響は確認できず、今後も起こるとは予想出来ない」というものだった。


つまり、福島は米スリーマイル島事故と比べはるかに重大だがチェルノブイリではない。(周辺地域で子供の甲状腺がんの発生率が高くなったチェルノブイリとは異なる)ということのようだ。


この国連の報告をどう捉えたらいいだろうか?毎月11日が来るたびに故郷へ帰れない人たちのこと、除染やがれきの処理が進まないことをマスコミは報じている。国連の報告と被災地の報道には随分ギャップがあるような気がする。


きっと、こういうことだろう。交通事故が起きて車が大破したが搭乗者はかすりキズ程度。報道は大破した車の写真で不安を煽り立てるようなことばかりでなく、搭乗者はかすりキズ程度だったということも同じように扱ってもらいたいものだ。